来年もここで待ってるよ
- 5月6日
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どこまでも広がる空と海のあいだで、彼らだけが見てきた朝焼けと星空、命の強さ。

ツバメは東南アジアから海を渡って約5000kmもの距離を飛んでくる。広い広い海原の上、途中で休めるような陸地が無ければ、眠りながら飛び続ける。
日本に着いたら着いたで、また飛び回っては巣の材料を集めて、さらに飛び回っては子供のご飯を集める。もう満身創痍ですよ。
もうそんな大変な旅はやめて、ずっといなよ!と言いたくなりますが、そうもいかないみたいですね。
都会の街中では苦戦している子を見かけたりして、応援したいあまり、この季節だけは小枝や糸くず、それから犬猫の毛とか虫とかを地面にまき散らしたくなります。
近所の郵便局にも毎年やってきます。いつもは天井の動体センサーの上に巣を作るんだけど、今年はそれに加えて出入口ドアの上にも増築してる!
職員さんが、開いた傘を巣の下にぶらさげて、人の頭に糞などが落ちないようにしてくれています。
ドアはひっきりなしに開閉して人が通るのに、ツバメたちはドアの真横にある郵便受けに、まるでへっちゃらな顔と赤い胸をこちらに向けてとまったりしています。みんな良い人なのがわかってるんだね。
ツバメの1年間生存率は4~5割、生まれたばかりの子ツバメだとたったの1~2割に満たないそうです。次の年も元気で戻ってきてくれるだけで、もはや奇跡みたいなことなんだよな。
どうか今年も無事に、あの厳しい渡りを家族みんなで乗り越えてほしい。そして、来年も再来年もおいで。待ってるよ。
海の上ってどんなものが見えるんだろう。クジラの大きな背中とか、ジャンプするイルカの群れとかも見えるんだろうか。遮るものが何もない、360℃の夕焼けや朝焼け、満天の星空…きっと想像もできないほどの美しいものが見られるんだろうな。
それにしても、郵便局にも郵便受けってあるんですね!



