その言葉に導かれて私たちは「おうち」へ帰る
- 5月31日
- 読了時間: 3分
なぜこの言葉が響くのか。動物たちを家族に迎えるということ、その覚悟を映し出すからかな。

私の胸にいつも特別な響きを持って響く言葉があります。それは、女優の石田ゆり子さんの著作、「ハニオ日記」2巻の帯に記されていた、ごく短いフレーズです。
「かえろうかえろう おうちにかえろう」
多くの方が石田ゆり子さんに抱くであろう、柔らかく可愛らしいイメージとは少し違う、内に秘めた強さを見た気がしました。
彼女と、彼女が長年寄り添ってきた、たくさんの動物たちとの道のりが、このシンプルな言葉に凝縮されているように感じました。
石田さんの動物たちへの愛情と行動力は、広く知られています。歴代、何頭もの保護っ子たちを家族として迎え、その命に深く向き合ってこられました。
そればかりでなく、行き場のない動物たちが適切な医療を受け、「おうち」へと繋がるための支援団体を立ち上げ、その活動資金として著書の「ハニオ日記」全3巻の印税「全額」を寄付されています。一部でなく全額!なんてかっこいいんだ。
なぜ、そのフレーズがこれほどまでに私の心を掴むのか。それはきっと、私自身も動物たちと共に歩んだ、様々な「おうちへ帰る」道を映し出すからかな。
雪道で倒れていた冷え切った体を抱き上げて、コートの中に包み込んで帰った日。余命宣告を受けた子を抱いて家路についた日、小さな骨壺を抱っこして帰宅した日、新たな子に出会い、捕獲機の中の怯える背中に話しかけながら歩いた帰り道。一緒に河原を散歩して「お腹すいたねー」と家に向かう夕方。
時に喜び、時に悲しみ、時に深い安堵が伴う「帰る」という行為の全てが、あの言葉には込められているように感じられるのです。
石田さんの「かえろうかえろう おうちにかえろう」は、彼女自身の、動物たちへの偽りのない愛情と、彼らのために行動する生き方から生まれた言葉のような気がしました。
たぶん、だから胸に響き、さらに私が動物たちと歩んだ道のり、一つ一つの「おうちへ帰る」という選択も優しく肯定してくれるているようにも感じたり。
今日もまた、どこかで、行き場のない動物たちのために心を砕き、「新しいおうち」を見つけようと尽力する人々がいます。
私は最前線からはほぼ引退しましたが(時折単発発動する)、できる限りの後方支援をずっと続けていくと決めています。
それから一飼い主として、縁のあった子たちが毎日安心して眠りにつける場所を守ることも私の大切な役割です。がんばる。
みんながんばれ。どの子もみんな幸せをつかめますように。それを支える人達も幸せですように。
かえろうかえろう。おうちにかえろう。



