その言葉が口に出ない件、ただし例外あり
- 3 日前
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内なる辞書の不思議。ある瞬間まで、その言葉は「非表示」だった。

私の頭の中には、どうやら自分用の言葉リスト、「内なる辞書」みたいなものがあるらしいのです。そしてそこには、「愛してる」という言葉は見当たらない…というのが、長年の自己認識でした。
実際、どんな人に対しても自分から言った記憶はありません。(聞かれて、しぶしぶ言ったことはあったようななかったような)。言いたくないとかいうレベルですらなく「使う」という発想自体が浮かばない。
ところが。
最愛の猫の最期の瞬間を見送った時、本当にふと、何の意識もなく、私の口からその言葉がこぼれたのです。「愛してるよ」
自分でも、少し驚きました。
それ以来、他の子たちとのお別れの時や、亡くなった子をふと思い出す時には、この言葉はごく自然に出てくるようになりました。
でも不思議なことに、人間相手には相変わらず登場しません。意地でも言わないとか、そういうことではなく、やはり「思いつかない」のです。この違いは一体何なんでしょう?
そしてさらに気づいたのは、今、元気にそばにいる子たちに対しても、やっぱり使っていないということ。
もちろん、「大好きだよ~」とか「かわいいかわいい」とか「いつもありがとう」とかは、しょっちゅう口にしています。
でも、あの「愛してるよ」は出てこない。今のところ。
この使い分けはどこから来るのか。理由は自分でもよく分からない。最期の場面や追憶の時にだけアクセス可能になる言葉なのか?
いちど口から出たのだから、たぶんデータとしては存在していたのだろう。ということは普段は非表示設定にでもなっているのか?
うーん、結局のところ、謎は謎のままです。おかしな話ですね。



